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業務用エスプレッソマシンの中古はアリ?中古OK・NG判断を詳しく解説

2026.02.09

  • 飲食店の開業
アルテア使用イメージ画像

業務用エスプレッソマシンを導入するときに、「中古という選択肢はアリ?」と悩むことがあります。

新品は高額になりやすい一方で、中古は「本当に大丈夫?」「故障やトラブルが心配」と、不安もつきものです。

結論からすると、業務用エスプレッソマシンの中古導入は“向いているケース”と“やめたほうがいいケース”がはっきり分かれます。

そこで本記事では、実際にエスプレッソマシンを扱うメーカーの視点から、業務用エスプレッソマシンを中古で検討する際に知っておきたい考え方と、買っていい人・やめたほうがいい人を詳しく解説します。

この記事の目次

業務用エスプレッソマシンは中古でも問題ない?

中古に不安を感じたとき、「それならリースのほうが無難なのでは」と考える方も多いでしょう。

ただしその判断も、運営条件によっては一度立ち止まって検討する必要もあります。

まずは、「業務用」とは何か、中古のエスプレッソマシンの現状と、リースやレンタルについて解説します。

業務用エスプレッソマシンと家庭用の違い

業務用エスプレッソマシンと家庭用の大きな違いは、耐久性や内部構造が「継続的な営業使用」を想定して設計されているかどうかです。

業務用エスプレッソマシンは、短期間で使い切ることを前提とした機器ではありません。

たとえば業務用では、連続抽出を前提としたボイラー容量や温度・圧力の安定性、一度に複数杯を抽出できる構造などが重視されます。

これは家庭用のように「1日数杯を淹れる」使い方とは、想定されている負荷そのものが異なるためです。

業務用にはこのような設計思想があるからこそ、使用状況やメンテナンス状態が把握できていれば、中古であっても実用に耐えるケースが存在します。

「業務用」の機能について、詳しくは「業務用エスプレッソマシンとは?失敗しない選び方の考え方を解説」を参考にしてください。

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中古でも問題ないケースがある理由

中古でも問題ないケースとは、「どこから購入するか」「どのような整備が行われてきたか」が明確である場合です。

使用年数や使用環境、メンテナンス履歴が確認でき、必要に応じて調整や修理が可能な体制が整っていれば、中古であっても現実的に運用できる余地はあります。

そもそも業務用エスプレッソマシンは、日々の使用と定期的なメンテナンスを前提に設計された機器です。

消耗部品の交換や調整を繰り返しながら使い続けることが想定されており、状態が把握できていれば、中古であっても一定の性能を維持できる場合があります。

ただし、中古の業務用エスプレッソマシンは、条件がそろえば成立する選択肢であって、価格の安さだけを理由に選ぶべきものではありません。

あくまで「成立するケースがある」という位置づけで考える必要があります。

リース・レンタルという選択肢も

リースやレンタルは、業務用エスプレッソマシンを一定期間借りて使用するサービスです。中古だと買い切りのため、「古いからこそのメンテナンス」や「保証が少ない状態」での運用が求められますが、リース・レンタルは比較的安心して利用できます。

ただし、絶対に安全かというとそうではありません。あくまで、故障や管理のリスクを費用として外部に委ねる選択肢と捉えるのが現実的です。

契約内容によっては、メンテナンスや故障対応が含まれている場合もあり、機器トラブル時の対応を想定しやすい点はメリットと言えるでしょう。

一方で、初期費用を抑えられる点では中古導入と大きな差はなく、月額費用が発生する分、トータルコストは高くなりやすい傾向があります。

業務用エスプレッソマシンを中古で「買っていい人」

業務用エスプレッソマシンの中古を買ってもいい人とは、「価格の安さを重視せず、運用の考え方が合っている人」です。

この点を詳しく以下の3つのポイントにまとめました。1つずつチェックしていきましょう。

提供数・稼働時間がある程度読める店舗

業務用エスプレッソマシンであっても、中古だと長時間のフル稼働が難しいことも多いです。

そのため、提供数や稼働時間の目安がある程度読める店舗=長時間の稼働が必要ではない店舗では、中古導入が成立しやすくなります。

例えば小規模から中規模の店舗で、ピークタイムが極端に長くないケースが挙げられます。

エスプレッソが主力メニューではなく、提供数が限定的な場合であれば、機器にかかる負荷を想定しやすく、中古でも無理のない運用が可能です。

中古は「業務用だから常にフル稼働できるはず」と一概にはいえません。

自店の提供数や営業時間を踏まえ、現実的な使い方が想定できるかどうかが判断のポイントになります。

ECOモードや断熱ボイラー搭載

故障時の対応や代替手段を想定できている人

中古の業務用エスプレッソマシンにおける大きな問題とは、故障ではありません。「トラブルが起きた際に何も決まっていないこと」です。

あらかじめ「止まったらどうするか」を想定できている店舗であれば、中古でも現実的に運用できる余地があります。

  • 修理依頼の連絡先が決まっているか
  • 代替機を手配できるルートがあるか
  • エスプレッソ以外のメニューで一時的に対応できるか

など、営業を完全に止めない工夫ができるかどうかを考えてみましょう。

初期費用だけでなく“トータルコスト”で考えられる人

中古の業務用エスプレッソマシンを選んでもOKな人とは、「安いから」ではなく「納得できるから」選べる人です。

初期費用だけを見るのではなく、運用まで含めて判断できるかどうかに注目してみましょう。

中古導入では、本体価格に加えて、メンテナンスや部品交換といった費用が発生する可能性があります。

それらを含めて考えても運営に無理がなく、想定外の出費にも対応できる余裕がある場合には、中古という選択肢が現実的になります。

また、短期的なコスト削減ではなく、数年単位での運用を前提に考えられるかどうかもポイントです。

一定期間で使い切る想定ができていれば、中古でも十分に役割を果たせるケースがあります。

業務用エスプレッソマシンを中古で「買わないほうがいい人」

一方で中古向きではない人とは、中古ならではのトラブルが発生した際、「影響が大きい運用をしている店舗」です。

具体的にはどんな運用の店舗、考え方の人には中古が向かないのか、以下で詳しく見ていきましょう。

エスプレッソの営業停止が致命的な店舗

中古の業務用エスプレッソマシンが向かない店舗として、稼働停止そのものが大きなリスクになる業態が挙げられます。

ここで問題になるのはマシンの品質ではなく、「止まる可能性」を許容できるかどうかという運用面の話です。

エスプレッソが売上の中心となる専門店や、回転率が高くピークタイムが長い店舗では、マシントラブルによる影響がそのまま売上や顧客満足度に直結します。

この業態では、一時的な停止であっても営業全体に与える影響が大きく、中古導入は慎重に考える必要があるでしょう。

中古は条件がそろえば成立する選択肢ですが、「止まらないこと」が最優先される運用では、新品やリースのほうが適しているケースも多いです。

最高峰クラスのエスプレッソマシン

機器トラブル時の相談先・対応フローが決まっていない人

中古の業務用エスプレッソマシンでは、故障した際に「事前の準備がないこと」が大きな影響を与えます。

あらかじめ対応を想定できていれば中古でも構いませんが、準備不足のまま導入すると運用上のリスクが大きくなります。

例えば修理を依頼する先が決まっていない、代替機や代替メニューを想定していない、「壊れたらそのとき考えたい」というスタンスの場合、トラブル発生時に営業への影響を抑えることが難しくなります。

こうした考え方自体を否定するものではありませんが、運用面から見ると中古向きとは言えないケースです。

初期費用の安さだけで判断してしまいがちな人

中古の持つメリットは、「初期費用を抑えられる」ことです。ただしここでも注意が必要で、中古のマシンとは「安い選択肢」ではなく「条件に納得したうえで選ぶ選択肢」です。

エスプレッソマシンの購入時の価格だけを見て判断しており、メンテナンス費用や修理の可能性を指摘されて初めて意識した、というケースもよく見られます。

このような状況では、想定外のコストやトラブルに対応しきれず、結果的に運営の負担も大きくなるうえ購入したエスプレッソマシンにも満足できないでしょう。

安さを重視する考え方自体は否定しません。ただし、その前提で中古を選ぶのであれば、改めて運用条件を整理し直すことが重要です。

中古を選ぶなら必ず確認しておきたい4つのポイント

中古の業務用エスプレッソマシンは「条件さえ揃えばアリ」といえます。この可否は、価格の安さではなく、導入後もトラブルなく運用できる条件がそろっているかどうかで決まります。

ここでは、中古導入を検討する際に必ず確認しておきたい4つのポイントをまとめました。

使用年数・使用環境はどうだったか

中古の業務用エスプレッソマシンは、同じ年式であっても、使われ方によって状態が大きく異なります。

「何年使われていたか」も判断材料になりますが、それだけでは不安が残ります。

確認したいのは、使用されていた店舗の形態や営業スタイルです。

例えば個人経営の小規模店なのか、回転率の高い繁盛店なのか、エスプレッソ専門店なのかによって、機器にかかる負荷は大きく変わります。

使用頻度やピーク時の稼働状況を把握できるかどうかが、状態を見極めるポイントです。

メンテナンス・オーバーホールの履歴が確認できるか

次に、手入れの履歴です。中古導入で注意したいのは、メンテナンス履歴が確認できない機器は判断材料が極端に少ないという点です。

見た目がきれいでも、内部の状態までは分かりません。

定期的なメンテナンスが行われていたか、消耗部品の交換履歴があるか、オーバーホールが実施されているかなど、どのように手入れされてきた機器なのかを確認しておきましょう。

履歴が明確なほど、導入後のリスクを想定しやすくなります。

保証・修理対応の内容はどうなっているか

繰り返しお伝えしているように、中古の持つ大きな問題とは「壊れたときにどうなるのか」が不明確だということです。

この点がクリアできるかどうかで、中古が現実的な選択肢になるかが変わります。

保証期間の有無や、どこまで修理対応が含まれるのか、トラブル時の連絡先が明確になっているかなどを事前に確認しておきましょう。

「止まったときに誰が助けてくれるのか」が見えているだけでも、運用上の不安は大きく減らせます。

本体価格以外にかかるコストを想定できているか

中古導入で「結果的に割高になってしまった」というケースの多くは、本体価格以外のコストを十分に想定できていなかったことが原因です。

初期費用の安さだけで判断するのは避けたいところです。

たとえば、設置工事費用や定期的なメンテナンス費、消耗品の交換、修理が必要になった場合の費用などが発生する可能性があります。

これらを含めて考えたうえで、運用に無理がないかを判断してみると、中古でも十分満足な導入になります。

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中古・新品・リースで迷ったときの考え方

ここまで中古・新品のエスプレッソマシン事情を把握すると、適した考え方も整理しやすくなります。

中古・新品・リースで迷ったときは「エスプレッソがどれくらい主力か」「止まったときの影響」「機器を管理できる余力」の3つの軸で考えてみましょう。

エスプレッソが主力メニューかどうか

まず考えたいのは、この店舗にとってエスプレッソが「止まってはいけない存在かどうか」です。

提供数が多く、エスプレッソそのものが来店目的になっている場合、品質や安定性は売上に直結します。

このような店舗では、準備のない中古導入や、短期的なリースに頼る運用は、設備トラブル時の影響が大きくなりがちです。

エスプレッソが主力であるほど、「止まらないこと」を最優先に考える必要があります。

機器トラブルをどこまで許容できるか

次に考えるべきなのは、機器トラブルというリスクをどこまで許容できるかです。

このリスクを取れない場合は新品やリース、ある程度織り込める場合は中古も選択肢に入ってきます。

代替手段がなく、トラブルがそのまま売上に直結する店舗では、リスクを許容するのは難しいでしょう。

一方で、他メニューで一時的に対応できる、短期間の提供停止が許容される場合には、中古導入が現実的になるケースもあります。

機器管理に時間と手間をかけられるか

最後に、機器管理にどれだけ時間と手間をかけられるかという判断軸です。

リースは「必ずしも安全な選択肢」ではなく、「機器管理を外部に委ねられる選択肢」です。

日常的なチェックや異変への気づき、修理の手配などを自分たちで対応できるのであれば、中古も検討しやすくなります。

一方で、機器管理に時間を割けない、専門知識に不安がある場合は、リースや新品のほうが運用面で安心できるでしょう。

中古の業務用エスプレッソマシンでよくある質問

中古の業務用エスプレッソマシンは、どれくらい使えますか?

中古の業務用エスプレッソマシンがどれくらい使えるかは、年式よりも使われ方やメンテナンス状況によって大きく変わります。

使用環境や整備履歴が把握でき、適切なメンテナンスが行われていれば、中古でも一定期間運用できるケースがあります。

フリマサイトや個人売買の中古はどうでしょうか?

フリマサイトや個人売買は価格が安い場合もありますが、使用状況やメンテナンス履歴、修理対応の有無が不透明になりやすい点には注意が必要です。

本記事で紹介した確認項目を十分に把握できない場合は、慎重に判断したほうがよいでしょう。

中古とリースでは、結局どちらを選ぶ人が多いですか?

一概には言えませんが、初期費用を抑えつつ機器管理に対応できる場合は中古、トラブル対応を任せたい、安定運用を重視したい場合はリースを選ぶ傾向があります。

店舗の運営方針によって適した選択肢は異なります。

迷ったら「運用前提」でプロに相談を

業務用エスプレッソマシンの中古導入は、安いから選ぶものではなく、運用条件に納得できる場合に成立します。

中古・新品・リースのどれが正解かは、店舗の規模や提供数、トラブル時の影響、機器管理にかけられる余力によって変わります。

「自店の場合はどれが合うのか」「この条件なら中古でも大丈夫なのか」と迷ったときは、導入後の運用まで見据えて判断してみましょう。

機器そのものだけでなく、店舗運営との相性を踏まえて考えると、後悔のない選択につながります。

フードトータルデザインでは、業務用エスプレッソマシンの新品・中古・リースの取り扱いに加え、店舗運営に合わせた機器選びの相談も承っています。

導入方法で迷っている場合や、条件整理から相談したい場合も、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

販売管理部 取締役

住宅メーカーでの接客・ゾーニング・CAD提案を経て、厨房業界へ転身。以後10年にわたり、大手チェーン店案件を中心に現場調査→プランニング→積算→施工までを一気通貫で担当してきました。設計・施工・運用の全工程を把握したうえで、導入計画と現場オペレーションの整合を取ることを重視しています。
現在は自社製品の販売を統括。お客様の「うまく言語化されていない本音や制約条件」を丁寧に引き出し、レイアウト最適化、導入コストとスケジュール、運用負荷、契約・リスクの確認ポイントまで踏み込んで提案するのが持ち味です。法学部で培った合意形成・契約視点を背景に、コラムでは導入・設置・運用・コスト試算の実務的観点を中心に、現場で役立つ判断基準を解説します。
「ご用聞きではなく、潜在課題の言語化と解決」が信条。プライベートでは釣りとアガベ栽培に熱中し、環境条件の管理や段取りの大切さを日々の仕事に生かしています。

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この記事の監修をした人

大学卒業後、IT企業の飲食事業部の立ち上げに参画、様々な飲食業態の開発を経験する。
独立起業後、香港に現地法人を設立。日本の飲食店の海外進出サポートをアジア各国で展開。
帰国後、フードプロデューサーとして、累計販売数 200万個を超える「ご飯にかけるギョーザ」などを開発。飲食業界の「ヒット商品請負人」として多数のメディアや講演会に出演。
現在、日本の飲食業界を盛り上げるべく、全国各地の飲食店・食品会社の顧問・アドバイザーを務め、多数の人気店を育成。

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