COLUMNコラム

多数の飲食店開業に携わったスマート・イノベィションズが飲食店開業のノウハウと成功への近道をお伝えします。

業務用ピザ窯はどう選ぶ?種類や選ぶ際のポイントを徹底解説

2025.10.06

  • 飲食店の開業
本格500℃で焼き上げたピザ

飲食店を経営する上で、料理の味はもちろん「お店の顔」となる設備や演出も集客、売上を左右します。

なかでもピザ窯は、お客様の目を惹くだけでなく、焼き上がりの美味しさや提供スピードにも直結する重要な存在です。

とはいえ、一口に「業務用ピザ窯」といっても燃料やサイズ、性能、デザインなど選択肢はさまざま。

「うちの店にはどんな窯が合うのか」「導入するとどんな効果があるのか」と迷う経営者の方も多いでしょう。

そこで本記事では、業務用ピザ窯を導入するメリットや種類ごとの特徴、選ぶ際に押さえるべきポイントを解説します。

理想の窯選びをサポートする情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の目次

業務用ピザ窯を導入する3つのメリット

ピザは一般的なオーブンでも焼けますが、業務用ピザ窯を導入すると料理のクオリティやお店の魅力が一段と高まります。

ここでは、飲食店経営における具体的なメリットを3つご紹介します。

本格的なピザを提供できる

業務用ピザ窯を導入すると、お客様に本格的なピザを提供できます。最大の魅力は、高温で一気に焼き上げることで生まれる独特の食感です。

外側は薄く硬めに焼き締まり、内側には水分が保たれて柔らかい食感を実現できるのは、家庭用や一般オーブンとは異なる特徴です。

さらに薪を使用するタイプなら、木材特有の香ばしさが加わり、より一層本格的な風味を楽しめます。

業務用窯は蓄熱性が高いため、複数枚を続けて焼いても温度が安定し、常に安定した品質を維持できる点も大きな強みです。

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集客効果が期待できる

業務用ピザ窯は導入するだけで集客効果が期待できます。調理器具としての機能だけでなく、“お店の顔”として大きな存在感を発揮するからです。

存在感のある窯はインテリアとして店内の雰囲気を引き立てる要素です。さらに業務用ピザ窯が店内にあるだけで本格感が伝わり、競合との差別化に直結します。

また、窯で焼き上げるシーンは写真や動画に映えやすく、SNSでの拡散や口コミを通じてお店の存在を広く印象づけることができます。こうした話題性は新規顧客の来店を後押しし、長期的な集客力の向上につながります。

売上アップにつながる

業務用ピザ窯を導入すると、売上アップに直結します。

窯焼きのピザは通常のオーブンで焼いたものよりも本格感があり、高単価で提供しやすい点が大きな魅力です。さらに高温で短時間に焼き上げられるため、提供スピードが上がり、席の回転率向上にもつながります。

また、店内にピザ窯があるだけで特別感を演出できるため、他店との差別化にも効果的です。味と効率、そして演出の三軸がそろうことで、経営全体にプラスの影響をもたらします。

業務用ピザ窯の種類と特徴

業務用ピザ窯には、大きく分けて「薪式」「ガス式」「電気式」の3種類があります。

それぞれ燃料や構造の違いによって、焼き上がりの風味や設置条件、ランニングコストに特徴があります。ここでは代表的な3タイプの特徴を整理し、選択の参考になる情報を解説します。

薪式

薪式ピザ窯は、もっとも本格的な仕上がりを実現できるタイプです。

高温で一気に焼き上げることで、外は香ばしくパリッと、中は水分を閉じ込めたもっちりとした食感を再現できます。さらに薪ならではの香りが加わり、他では味わえない特別感を提供できる点も魅力です。

この特徴は「薪窯ピザ」という付加価値となり、高単価での販売も可能です。原価が大きく変わらなくても利益率を高めやすく、店舗のブランド力を高める武器になるでしょう。

一方で、本体価格は3種類の中で最も高額で、温度管理には職人の技術が求められます。薪の調達や保管場所も必要になるため、導入コストや運用体制を含めた慎重な検討が欠かせません。

ガス式

ガス式ピザ窯は、扱いやすさと安定性を兼ね備えたバランス型のタイプです。

デジタル制御で温度管理がしやすく、焼き上がりの品質を安定させやすいのが大きな特徴です。職人の技術がなくても狙いどおりの仕上がりを再現できるため、スタッフの習熟度に左右されにくく、省人化や新人教育の負担軽減にもつながります。

燃料費は薪よりも安い場合が多く、ランニングコストの面でもメリットがあります。

ただし、薪式のような極端な高温調理や香ばしい薪の風味までは再現できません。

また、設置の際にはガス配管工事が必要になるケースがあり、導入時の工期や初期費用に影響する点には注意が必要です。

総合的に見ると、効率性とコストバランスを重視したい店舗に適した選択肢といえます。

本格500℃で焼き上げたピザ
ガス式

電気式

電気式ピザ窯は、設置と運用のしやすさに優れたタイプです。

電源さえあれば導入できるため、燃料の調達が不要で、商業施設やテナントビルなど設置条件が厳しい店舗でも採用しやすいです。デジタル制御で温度管理も容易なため、スタッフの経験に左右されず安定した仕上がりを実現できます。

さらに火を使わないため煙や火災リスクが少なく、衛生管理や安全面での安心感も提供できるでしょう。

一方で、薪式ほどの高温調理はできず、特有の香ばしさや風味を再現するのは難しい点が課題です。

また消費電力が大きく、電気代が高くなりやすいため、ランニングコストの把握が欠かせません。

安全性や利便性を重視する店舗や、都市部のテナント型店舗に適したピザ窯です。

現場に合わせて選べるガスと電気の熱源
電気式

業務用ピザ窯を選ぶ際のポイント

業務用ピザ窯を選ぶ際のポイントは、燃料の種類・設置場所とサイズ・性能・コストの4つです。

この点を見落とすと導入後に「思ったように使えない」「運用コストが合わない」といった問題につながりかねません。

ここでは、それぞれのポイントを具体的に解説しますので、購入前に必ずチェックしておきましょう。

燃料の種類

業務用ピザ窯を選ぶ際には、まず燃料の種類を検討することが重要です。薪・ガス・電気のどれを選ぶかで、設置条件や運用コスト、スタッフ教育の難易度まで大きく変わります。

住宅地や商業施設内であれば、煙や火気に関する規制を確認し、消防法や建築基準法に抵触しないかを事前にチェックする必要があります。また、スタッフのスキルレベルによっても最適な燃料は異なります。

薪式は職人技が活きる一方で扱いが難しく、安定したオペレーションには熟練度が求められます。さらに薪を採用する場合は、調達ルートや保管スペースを確保できるかどうかも実務上の課題です。

経営判断としては店舗の立地条件とスタッフ体制に合わせて燃料を選ぶことが、長期的な安定につながります。

設置場所とサイズ

業務用ピザ窯を選ぶ際には、設置場所とサイズの検討が欠かせません。どれほど性能の高い窯でも、店舗のスペースや搬入条件に合わなければ導入は実現できないからです。

まずは調理スペースや客席との距離感を考慮し、作業導線を妨げないレイアウトを確保します。さらに、ピザ窯は存在感が強く、客席からどう見えるかによって演出効果や店舗の雰囲気が左右されます。

加えて、搬入経路も現実的な課題です。入口や階段、エレベーターのサイズを事前に確認し、設置可能かを必ずチェックしましょう。また、電気・ガス・水道といった設備が設置場所まで引き込めるかどうかも導入判断のポイントです。

サイズと配置の検討を怠ると思わぬ追加工事やコスト増につながるため、注意しておきたいポイントです。

性能

業務用ピザ窯を選ぶ際には、性能が売上やオペレーションに直結します。

まず重視すべきは、作りたいピザに必要な温度まで上げられるかどうかです。ナポリピッツァのように高温を要する場合と、アメリカンピザのように中温で十分な場合では適した機種が異なります。あわせて予熱にかかる時間や、一度に焼ける枚数も確認すべきポイントです。

提供スピードや回転率を高めるには、安定した焼成能力が不可欠になり、日々のオペレーションを考慮すると操作のしやすさや清掃・メンテナンス性も重要です。

性能は単なるスペックの比較ではなく、提供するメニューと店舗の回転率に直結する経営上の判断材料といえます。

コスト

業務用ピザ窯の導入では、コストを正しく見積もることが経営判断の要です。

本体価格だけでなく、排気ダクトや電気・ガス工事、床の補強といった設置工事費用が発生する点を考えておきましょう。

さらに、運用後には燃料費が継続的にかかり、薪やガス、電気の種類によってランニングコストは大きく異なります。長期的な視点では、清掃や部品交換などのメンテナンス費用もかかります。

「購入費用+設置工事+燃料+メンテナンス」までを含めた総コストを把握することが、投資効果を正しく判断するための必須条件です。

業務用ピザ窯の主要メーカー

業務用ピザ窯の主要メーカーは、大きくイタリア製と日本製に分けられます。

イタリア製は伝統的な薪窯の技術を受け継ぎ、本格的な焼成を可能にするブランドが多いのが特徴です。一方、日本製は国内の店舗事情に合わせた設計や、導入後のサポート体制が充実している点が強みです。

それぞれに代表的なメーカーがあり、どのような店舗運営を目指すかによって適した選択肢は変わります。

区分主なメーカー
イタリア製・ステファノフェラーラ・ジャンニアクント/マリオアクント・エルネスト・アンブロッジ
日本製・藤村製作所・ツジキカイ・増田煉瓦・スマート・イノベィションズ

業務用ピザ窯ならスマート・イノベィションズがおすすめ

「本格的な石窯ピザを出したいけれど、職人の技術に依存するのは不安」「夏場に窯の熱で店内が暑くなるのが心配」

そんなお悩みをお持ちの方にこそ、スマート・イノベィションズの窯をおすすめします。

ピザ窯はすべて天然溶岩石を使用しており、炭火に匹敵する強い遠赤外線で、誰が焼いても外は香ばしく中はしっとり仕上げることができます。また、世界最高水準の断熱性能を備えているため、窯の外側は熱くならず、スタッフの作業環境や客席の快適さを損ないません。

ガス式・電気式には自動温度制御を標準搭載。焼き加減のばらつきを抑え、均一な品質を維持できるため、経験の浅いスタッフでも安心して扱えます。

大型店舗向けの「エレガンザ」、装飾やサイズを自由に選べる「プレゼンザ」、イベント利用や小規模店に最適な「キアロ」と、幅広いニーズに応えるラインナップをご用意しています。

エレガンザp80の正面画像
エレガンザ
プレゼンザz140の正面画像
フォルテッツァ
デザイン性と安全性を兼ね備えた独自モデル
キアロ

理想の業務用ピザ窯を見つけよう!

業務用ピザ窯は、味・演出・効率のすべてに関わる重要な投資です。

本格的な味わいの提供から集客効果、売上アップまで幅広いメリットがあり、薪式・ガス式・電気式といった種類ごとに特徴や適した場面が異なります。

「自分の店に最適な窯はどれか」「導入コストや運用方法を相談したい」といったご要望には、スマート・イノベィションズが展開するフードトータルデザインの視点から、最適なプランをご提案いたします。

ぜひお気軽にお問い合わせいただき、理想の店舗づくりにお役立てください。

フードトータルデザインのピザ窯一覧はこちらよりご覧ください。

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この記事を書いた人

販売管理部 取締役

住宅メーカーでの接客・ゾーニング・CAD提案を経て、厨房業界へ転身。以後10年にわたり、大手チェーン店案件を中心に現場調査→プランニング→積算→施工までを一気通貫で担当してきました。設計・施工・運用の全工程を把握したうえで、導入計画と現場オペレーションの整合を取ることを重視しています。
現在は自社製品の販売を統括。お客様の「うまく言語化されていない本音や制約条件」を丁寧に引き出し、レイアウト最適化、導入コストとスケジュール、運用負荷、契約・リスクの確認ポイントまで踏み込んで提案するのが持ち味です。法学部で培った合意形成・契約視点を背景に、コラムでは導入・設置・運用・コスト試算の実務的観点を中心に、現場で役立つ判断基準を解説します。
「ご用聞きではなく、潜在課題の言語化と解決」が信条。プライベートでは釣りとアガベ栽培に熱中し、環境条件の管理や段取りの大切さを日々の仕事に生かしています。

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この記事の監修をした人

大学卒業後、IT企業の飲食事業部の立ち上げに参画、様々な飲食業態の開発を経験する。
独立起業後、香港に現地法人を設立。日本の飲食店の海外進出サポートをアジア各国で展開。
帰国後、フードプロデューサーとして、累計販売数 200万個を超える「ご飯にかけるギョーザ」などを開発。飲食業界の「ヒット商品請負人」として多数のメディアや講演会に出演。
現在、日本の飲食業界を盛り上げるべく、全国各地の飲食店・食品会社の顧問・アドバイザーを務め、多数の人気店を育成。

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飲食店の成功を左右する重要な要素であり、
適切な機器の選定と導入計画が不可欠です。
飲食店開業には多くの選択肢がありますが、
本当に成功するためには、最適な厨房機器と
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