グリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業|補助金申請は専門業者のサポートが安心
2026.01.26
- 飲食店の開業

東京都では、脱炭素社会の実現に向けた取り組みとして、「グリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業」を実施しています。
本事業は、水素の製造に加え、利用段階における設備導入も補助対象としている点が特徴です。
一方で、制度の内容や申請の流れが分かりにくく、補助金の活用に不安を感じている方も少なくありません。
補助金はメリットの大きい制度である一方、要件確認や書類作成、スケジュール管理など、一定の対応が求められます。
そこで本記事では、東京都の「グリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業」の概要を押さえつつ、水素エネルギーを活用した調理器具の導入が補助金の対象となる点や、申請をスムーズに進めるための考え方を解説します。
そもそもグリーン水素とは
グリーン水素とは、使用時にCO2を排出しない水素エネルギーのことを指します。再生可能エネルギーを用いて製造されるため、エネルギー利用の段階だけでなく、製造過程においても環境負荷を抑えられる点が特徴です。
水素はその製造方法の違いによって、いくつかの名称で分類されています。
たとえば、再生可能エネルギー由来の電力で水を電気分解して製造されるものは「グリーン水素」、化石燃料を原料としつつCO2を回収・貯留するものは「ブルー水素」、CO2を排出しながら製造されるものは「グレー水素」と呼ばれます。
これらの違いは、水素そのものではなく、製造時の環境負荷にあります。
なかでもグリーン水素は、脱炭素社会の実現に向けたエネルギーとして注目されており、エネルギー転換の選択肢のひとつとされています。
日本においても、国として水素エネルギーの活用を推進する方針が示されており、自治体レベルでの実装支援も進められています。

東京都の「グリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業」について
東京都では、都独自の補助制度として「グリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業」を実施しています。
ここからは、本事業の申請条件・補助率と上限額・申請の流れなど、基本的なポイントを整理します。
申請条件
グリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業は、グリーン水素を活用した設備の導入を行う法人・事業者を主な対象とした東京都の補助制度です。
対象となる事業は、単なる検討段階ではなく、実際の設備導入を伴い、事業としての実効性やモデル性を備えていることが要件とされています。
受付期間は公募回ごとに定められており、年度によってスケジュールが異なるため、事前の確認が欠かせません。補助対象経費には、グリーン水素の製造・利用に関わる設備費や関連する導入経費などが含まれますが、詳細な範囲は実施要綱で定められています。
補助率と上限額
この支援事業では、設備導入に要する経費の一部が補助対象となり、補助率は原則として対象経費の全額(10/10)が基本となっています。
たとえば、一体型のモデルプランでは、最大で4億円程度までの補助が見込まれるケースもあります。
ほかにも規模や構成に応じて数億円規模の上限が設定されており、再生可能エネルギー設備を追加する場合についても条件に応じた上限が設けられています。
なお、具体的な補助率や上限額の区分はモデルプランの内容・規模によって異なるため、最新の概要や交付要綱を確認しておきましょう。
申請の流れ
グリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業では、まず事前相談を行い、事業内容や設備計画について整理したうえで、公募期間内に申請書類を提出する流れが想定されています。
その後、提出内容に基づく審査を経て、採択された場合は交付決定が通知され、設備の導入・設置へと進みます。
導入完了後には実績報告が求められるほか、事業開始後も一定期間にわたって運用状況や成果に関する報告が必要です。実際のスケジュールや手続きの詳細は、公募回や事業内容によって異なるため、あくまで全体像として把握しておきましょう。
補助金は調理器具の導入も申請対象
水素エネルギーの活用と聞くと、自動車やバスといったモビリティ分野や、家庭用の給湯システム(エネファーム)などを思い浮かべる方が多いかもしれません。
一方で、水素はエネルギーとしての特性を活かし、調理器具をはじめとした「食」の分野でも活用が進められています。
ここでは、水素エネルギーを使った調理器具の概要と、その特徴について見ていきます。

水素エネルギーを使った調理器具
水素を燃料とする調理器具は、近年さまざまなメーカーで開発が進められており、実証や導入の取り組みも見られるようになっています。
コンロやグリルに加え、石窯やかまど、コーヒー焙煎機など、高温調理や業務用途を想定した器具も登場しており、水素エネルギーは調理分野においても実用段階に入りつつあります。
グリーン水素を「利用する設備」の一例として、調理器具が位置づけられている点も、この支援事業を理解するうえで押さえておきたいポイントです。
水素調理のメリット
水素調理の大きな特徴とされているのが、「環境負荷を抑えながら調理ができる」ことです。
水素は燃焼時にCO2を排出せず、水蒸気のみを発生させるエネルギーであるため、脱炭素への取り組みを具体的な設備として示しやすいというメリットがあります。
グリーン水素を利用することで、製造から利用までの一貫した環境配慮を実現できる点も評価できるポイントです。
また、水素調理は調理特性の面でも注目されています。
水素と酸素が結合して水蒸気を発生させる燃焼特性により、食材の表面は高温で焼き上げながら、内部の水分を保ちやすいとされており、外は香ばしく中はジューシーに仕上がる傾向があるといわれています。
こうした特性は、業務用調理の品質安定や付加価値向上につながる可能性があります。
水素エネルギーを活用した調理設備の導入は、環境への配慮や最先端技術への取り組みを社外に示す手段としても有効です。
脱炭素やサステナビリティに関心が高まるなか、先進的な設備導入は企業イメージの向上やブランディングの観点からも注目されています。

補助金申請は専門業者への相談がおすすめ
グリーン水素関連の補助金を活用する際は、専門業者に相談しながら進めるのがおすすめです。
制度の理解だけでなく、設備選定や申請手続きを並行して進める必要があるため、全体を見渡せるサポートがあると負担を抑えやすくなります。
ここでは、補助金申請をスムーズに進めるための相談ポイントをご紹介します。
自力での申請は難しい
補助金の申請書類は専門用語が多く、記入項目も多岐にわたります。
実際、東京都のグリーン水素関連支援制度では、申請様式が複数用意されており、事業内容や設備構成に応じて適切な様式や区分を選ぶ必要があります。
また、要件を満たしているかどうかの判断や、どの区分で申請すべきかといった整理も求められるため、制度に不慣れな場合は審査のポイントが分かりにくいと感じるケースもあるでしょう。
補助金申請は「書類作成」だけでなく、「制度の読み解き」と「事業内容の整理」が重要になる点を押さえておく必要があります。
機器・設備の調達と補助金申請を同時進行できる
なぜ専門業者への相談がおすすめなのかというと、補助金の要件を踏まえたうえで、対象となり得る機器や設備を選定しやすくなるからです。
制度に詳しい立場からアドバイスを受けられるため、要件とのズレや申請後の修正リスクを抑えながら検討を進められる点もメリットです。
また、補助金申請のスケジュールを見据えて導入計画を立てられるため、申請と設備調達を並行して進めやすくなります。
窓口を一本化することで、手続きの抜け漏れや認識違いを防ぎやすい点も、専門業者に依頼する利点といえるでしょう。
申請後のサポートも受けられる
補助金は、申請して採択されれば終わりというわけではありません。
申請内容に不備や確認事項があった場合には修正対応が求められることもあり、導入までに追加のやり取りが発生するケースもあります。
また、東京都のグリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業では、設備導入後に実績報告が必要とされており、運用状況や成果について一定期間の報告が求められます。
これは他の補助金制度でも共通して見られる点で、導入効果や会計状況の整理が欠かせません。
専門業者に依頼することで、こうした申請後の対応についても、機器・設備のアフターメンテナンスとあわせてサポートを受けられるため、導入後まで見据えた運用がしやすくなります。

水素調理のことならフードトータルデザインにご相談ください!
本記事では、東京都の「グリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業」の概要や、申請時の注意点、水素エネルギーを活用した調理器具の可能性について解説しました。
この制度はグリーン水素の製造から利用までを含む実機実装を対象としており、補助率や上限額が大きい一方で、申請や導入後の対応には専門的な判断が求められます。
水素エネルギーは、調理器具の分野でも実用化が進んでおり、飲食店での環境配慮や調理品質、企業イメージの向上といった面でのメリットが期待されています。
こうした取り組みを現実的に進めるためには、設備選定と補助金申請を切り離さず、全体を見据えて検討することが重要です。
フードトータルデザインでは、水素エネルギーを活用した調理器具の開発に取り組むとともに、「グリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業」をはじめとした補助金申請のサポートも行っています。
さらに、店舗や事業のコンセプト設計、厨房機器の選定、オペレーションの策定まで含めたトータル提案が可能です。
グリーン水素の活用や補助金を活用した設備導入をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いた人
販売管理部 取締役
住宅メーカーでの接客・ゾーニング・CAD提案を経て、厨房業界へ転身。以後10年にわたり、大手チェーン店案件を中心に現場調査→プランニング→積算→施工までを一気通貫で担当してきました。設計・施工・運用の全工程を把握したうえで、導入計画と現場オペレーションの整合を取ることを重視しています。
現在は自社製品の販売を統括。お客様の「うまく言語化されていない本音や制約条件」を丁寧に引き出し、レイアウト最適化、導入コストとスケジュール、運用負荷、契約・リスクの確認ポイントまで踏み込んで提案するのが持ち味です。法学部で培った合意形成・契約視点を背景に、コラムでは導入・設置・運用・コスト試算の実務的観点を中心に、現場で役立つ判断基準を解説します。
「ご用聞きではなく、潜在課題の言語化と解決」が信条。プライベートでは釣りとアガベ栽培に熱中し、環境条件の管理や段取りの大切さを日々の仕事に生かしています。

