手頃な価格で実現した、高性能グラインダー
E37Z-Nakedの核となるコンセプトは、「挽いた粉を一切内部に残さないこと」。
そのために、本体は45°に傾斜した構造を採用し、重力と形状の両面から粉の抜けを最大化しています。
さらに、バリ(刃)とグラインディングチャンバーにはダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングが施され、金属表面の摩擦を大幅に低減。粉が内部にまとわりつく原因を物理的に減らしています。
加えて、付属のベローズ(送風用ベル)とスプリング式の排出シュートにより、万が一チャンバー内に残った微粉も、空気の力で押し出すことができます。
その結果、抽出ごとにほぼゼロリテンション(粉残りゼロ)で粉が排出され、前の豆の残粉による「味の混ざり」が起こりにくいというシングルドーズ(1杯ずつの都度挽き)運用に理想的な特性を実現しています。
1ショットごとに豆の産地や焙煎を変えながら抽出するスタイルでも、無駄な豆や時間をかけずにクリーンなテイスティング環境を作ることができます。
60年以上のノウハウを注ぎ込んだ心臓部
心臓部となるのは、メーカー(Ceado)が60年以上蓄積してきたノウハウを注ぎ込んだ83mm径のフラットバリ。
このバリもダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングが施されており、表面にネジ穴など粉だまりの原因となる要素が存在しない、E37Z専用設計です。
上刃・下刃は異なる形状で設計されており、シングルドーズ(1杯ずつの都度挽き)前提の安定した粒度分布を追求しています。
対応レンジは、
- トルココーヒーのような極細挽き
- エスプレッソ
- ドリップ、プアオーバー
- フレンチプレス
- コールドブリュー用の粗挽き
まで、ほぼ全ての抽出メソッドを1台でカバーできる汎用性を持っています。
「エスプレッソ専用グラインダー」ではなく、カフェ全体のコーヒープログラムを支える“1台目”として成立する設計です。

超精密かつ迅速なグラインド調整
挽き目の調整には、木製トリムがあしらわれた大型ノブを備えたウォームギア機能を採用。
ウォームギア特有の減速比の高さにより、エスプレッソ抽出で要求されるような“紙一枚分”の差に近い微細な調整も、感覚的に追い込めます。
これは、
- 一度決めた挽き目が振動や使用中にズレない(ロック機能不要)
- ナットを回して押し下げるだけでギアを瞬時に解除できる
という2つの利点があります。
これにより、エスプレッソ用の極細挽きからフィルターコーヒー用の粗挽きまで、大きなレンジの変更(マクロ調整)を豆を無駄にせず素早く行えるのが、E37Z-Nakedの大きな特徴です。
高いビルドクオリティとメンテナンス性
E37Z-Nakedは、精度の高い機械加工による重厚なコンポーネントで組み上げられています。
調整機構のネジ山にコーヒーオイルや粉塵が付着しないよう保護された設計も、Ceado上位機種ならではの配慮です。
メンテナンス性にも力が入っており、わずか3本のボルトを外すだけでチャンバー内部にアクセス可能。また分解・清掃後に再組立しても、挽き目のゼロ点(キャリブレーション)がズレない構造となっています。
高価な業務用グラインダーにとって、「清掃のたびに味が変わる」問題は致命的ですが、E37Z-Nakedはその不安を構造的に回避しています。
さらに特筆すべきは、世界最高水準クラスの粒度分析器「Malvern Master Sizer 3000」で測定された粒度分布テストの結果シートが、個体ごとに同梱される点。
これは、「この個体が一定の粒度分布性能を満たしている」というメーカーからの品質証明書とも言えます。
プロが選ぶ4つの理由
真のゼロリテンション(粉残りゼロ)設計
ダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティング+45°ボディ+ベローズ+スプリングシュートという多層的なアプローチで、シングルドーズ(1杯ずつの都度挽き)運用における「前の豆の影響」を最小化。
1台でフルレンジ対応
トルコ〜エスプレッソ〜フィルター〜コールドブリューまで、抽出レンジを問わず使えるため、「どの抽出だけの専用機」にしない選択ができる。
微調整と切り替えの両立
グラインド調整によるマイクロ&マクロ調整のしやすさは、日中の営業で頻繁に抽出レシピを変えるカフェにとって非常に実務的。
品質に対する開示性
粒度分布テスト結果を個体ごとに添付する姿勢は、「数値としての安定性」を求めるプロフェッショナルにとって大きな安心材料。

大きな3つの導入効果
- ゼロリテンション(粉残りゼロ)設計により、切り替え時に“捨てショット”や“掃除挽き”をほとんど必要とせず、コスト削減とオペレーション効率化を同時に実現。
- 抽出ごとに豆を変えるシングルオリジン展開や、「エスプレッソ+フィルター両方出す」カフェ業態との相性が抜群。
- 清掃のたびに挽き目ゼロ点を探し直す必要がなく、味の安定性とスタッフ負荷の軽減につながる。
E37Z-Naked――
“一杯ごとに豆を変える”という現代的なコーヒー体験を、本気でやり切るための業務用グラインダー。
エスプレッソマシンとともに、カフェの味づくりの「土台」を一段引き上げたいときに、真っ先に検討する価値のある一台です。